L-シトルリンの概要
L-シトルリンはとくにスイカに多く含まれているアミノ酸の1種です。
L-シトルリンを摂取すると主に2つの作用を体内で行います。
1つは、アンモニアを体外に排出するのを促進します。
もう1つは、L-アルギニンに変換して、一酸化窒素(NO)の前駆体となります。
血液中の一酸化窒素(NO)が増えると、血管を広げるcGMPという物質が生成されて、血流が増えます。このメカニズムを発見したルイス・J・イグナロ博士は、ノーベル賞を受賞しています。
ここで大事なことは、L-アルギニンを摂るより、L-シトルリンの形で摂取した方が一酸化窒素を増やす効率が良いということです。このことは多くの臨床試験で明らかになっています。
こうして、L-シトルリンを体内に取り込むことで、とくにペニス周辺の血流が増え、ペニスは堅く大きく勃起するようになるというわけです。
L-シトルリンのその他の効能
血管を拡張して血流を良くする効果の高いL-シトルリンには、ED(インポ)の改善・ペニス増大以外にも、次の症状に効果があるとされています。
- 高血圧
- 糖尿病
- 慢性疲労
- アルツハイマー
- 認知症
また、アスリートが運動能力の向上や筋肉の損傷の回復に役立てている例も多くあります。
L-シトルリンの副作用
L-シトルリンは、アミノ酸であって、比較的安全とされています。
1000mg単位の服用でも副作用は報告されていません。
ただし、妊娠中及び授乳中の女性は摂取を避けた方が良いとされています。(科学的な根拠はないようです)
L-シトルリンの用量
米国サプリメント協会の基準では次の通りです。
・勃起不全(ED)の緩和目的には、1,000 mg のL-シトルリン・サプリメントを1日3回、合計3,000mg を摂取する。
・スポーツ能力の向上目的には、6,000から8,000mgのシトルリン・リンゴ酸塩(L-シトルリン換算で3,400mg から4,550mg 筆者注)を練習の1時間前に摂取する。